第3回:大型プリンター
大型プリンター
フォトライブラリー部門「イマージュ」は、
トータルビジュアルサービスという謳い文句でしたので、
レンタルイメージの貸し出しにとどまらず、
大型プリンターによる出力サービスなんかも行なっていました。
デジタル版画と呼ばれる染料系ジークレー、
幅1,300mmまで出力出来る顔料系プリンターなど、
多い時で3台のマシンが稼動していました。
染料と顔料
使われるインクには、染料インク・顔料インクがあります。
染料インクは発色がよく、色の再現性が高いので、
ポスター等でよく使われました。
季節ものですが、デザイン系の専門学校の方が、
卒業制作の出力によくいらっしゃってました。
一方、顔料インクの方は、耐候性が高く、
色落ちしにくいので屋外の看板出力に向いてます。
また、出力可能な用紙が幅広く、布に出力して
懸垂幕や横断幕として使われる事が多かったです。
写ingシステム
一番古参のプリンターは「写ing(しゃいんぐ)システム」と呼ばれていたもので、
私が入社した時にはすでに稼動していました。
制御にシリコングラフィクス社の「indy(インディ)」が使われていました。
当時シリコングラフィクス社のindyといえば、3DCGに関わる人にとっては
垂涎の的。
今だからいいますが、求人広告で
「3DCG制作」「設備 indy」とあったので飛びついたのですが、
入社してみたら3Dでは使っていなかったというオチでした(笑)
当時、小柄な女性スタッフが重そうなロール紙を交換してるのを見て、
あんな仕事はやりたくないなと思ってましたが、
後発のプリンター導入からどっぷりとハマる事になります。
ちなみにその担当だった女性スタッフは出産を機に退職しましたが、
今なぜか私のウチにおります(^^;
誰も得しないトリビア
今も使われているフロア中央にある「作業台」は、
元々大型プリンターのロール紙の収納兼、
用紙カットの作業台で、小柄な女性スタッフの背丈で使いやすい様に
作られた特注品でした。
おそらく社内でも知らない人が大半の誰得情報です(笑)
公開日/2016年01月22日