Dギャラリーアーカイブ13
D-GALLERYアーカイブ編集者/牧村/森
●第2回/いよいよ「Dギャラリーシリーズ」誕生!
牧村/
そういうことでイマージュが誕生したのですね。
私もオープン当時イマージュに写真を借りにおじゃました事があるのですが、
コーヒーが出ましたよね? こういうサービスも前さんが考えたのですか?
前/
まあ接客だからね、コーヒーぐらい出しますよ。(笑)
一時は抹茶とお菓子を出していたこともあります。
牧村/
抹茶とお菓子ですか? いやいや京都の寺院か何かみたいですね。
さあーいよいよ本題の「Dギャラリーシリーズ」立ち上げの経緯をお願いします。
前/
で、イマージュは順調に売上げを伸ばしていったのですが、
やってみて何か自分の中で面白くないのですよ。私は当時まだ広告の制作をしていたので
イマージュにある写真でも、もっと面白い写真がほしいと思っていました。
最初にお話しした自分で写真を撮影していた事に繋がりますが、
クリエイターとして何か物足りないと。これが「Dギャラリーシリーズ」に繋がります。
他のレンタル写真会社がやっていないこと。デザイン制作の力が活かせること。
そして自前のコンテンツとして成り立つことなどなど。
いろいろな事がイマージュを見ていて浮かんできました。
それが「Dギャラリーシリーズ」の企画ですね。(笑)
牧村/
なるほど。そういうことだったのですね。
「Dギャラリー1」が業界内で話題になり、思いのほかレンタル数が伸びますが、
これも計算されていたことなのでしょうか?
前/
まあ、わからないですよ。やってみるまではね。(笑)
おかげさまで当時は自前のコンテンツを制作する余裕がありました。
なので失敗してもなんとかなるという事だったのでチャレンジしたのですが、
当然そこそこいけるのではないのか?という自信もありました。
でもね、自前でカタログを作るというのはとても大変なことでした。
デジタル作品ではありますが、レンタルで貸し出す場合にはポジで貸し出していました。
まだまだデータで貸すという時代ではなかったです。
そのかわりカタログを作る時はデータ入稿ができたので便利でしたね。
カタログ制作の経費も抑えられました。(笑)
あっそうそう、この「Dギャラリーシリーズ」で、
確かイマージュが最初にやったことがありましたね。
業界初だと思いますが、わかりますか?
牧村/
えっ?何でしょう?
前/
サンプルCDをカタログに付けたことね。
牧村/
えっ?あれって「Dギャラリー1」が最初だったのですか?
普通にどのカタログにも付いていたような気がしましたが?
前/
イマージュが最初に付けたと思います。(笑)
デジタルで制作されているのでカンプ用に軽いデータがあると
デザイナーの皆さんに喜んでいただけるだろうと思って付けました。
これも制作サイドの人間が作っていたのでこういう発想が思いついたと思います。
牧村/
なるほど、気配りがゆき届いたカタログだったのですね。
話は変わりますが、色々な作家さんが参加されていますが、
どのように作家さんを集められたのですか?
前/
ほとんどが「知り合いの知り合い」というツテで集めました。
今と違って当時は有名なイラストレーターさんとかの作品は提供していただけませんでした。
なので無名でもイマージュのカタログ制作の意図を汲んで頂ける方に頼みましたね。
今考えるとよく集めたなあーと思います。(笑)
牧村/
特に印象に残っている作家さんとかいますか?
前/
そうですね~野林さんかな? 彼はオフサイド社員の紹介で参加して頂いたと思いますが、
非常にうまかったですね。
牧村/
いやいや、ちょうど時間がきましたので今回はこの辺で。
また次回詳しく続きをお願いします。
公開日/2017年01月28日