31 かげ


脇道堂書店 〜わたしの一冊〜編集者/柏子見

深夜ラジオを聞きながら寝るというのが毎日の習慣なのですが、たまたま耳に入った話の内容がこの新美南吉の「かげ」という本でした。

かげ 大型本 – 2013/2 新美 南吉 (著),‎ 鈴木 靖将 (イラスト)

絵を描いた鈴木靖将さんの話の中で、絵本もぜひ大人に読んでほしいという言葉がきっかけです。
さあ読もうとしたら本屋になく、お取り寄せで手元に来ました。
ええー 絵本て こんなに大きいのとビックリしましたが、中身より先に絵を眺めて大胆できれいなので、まずは読んでみようかと!
(想いかえしても、絵本を読んでもらった記憶も、読んだ記憶もありませんでした。)

話の内容は簡単、ある日カラスは自分の影に驚き、競争することになります。
勝てるはずもなく、最後は力つきてバッタリと倒れてしまうと言うお話です。

絵本は子供が読むもの?と思っていたので、最近良く「大人が読む絵本」と言うタイトルを目にすることがありましたが「それもありかな」と思わせてくれました。

その時の状況・考え方・心の持ち方によりなんとでも受け取れるもののような気がしました。

他者よりも上にいくという心理。
人生はレースだけではない。

冷静な自分に戻ることも大切だと思わせてくれる絵本でした。

2018.2.14
岡田美智子

公開日/2018年02月14日



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