デザイントリニティー01
デザイントリニティー編集者/牧村
第壱回「吾、唯足るを知る」
あれが足りない、これが足りないと嘆くのではなく、自分は満ち足りていることに気づくことが大事。そうですね、デザインの仕事をしていますが、よく才能があっていいですね。とか好きな仕事ができていいですね。など言われることが多々あります。しかし私自信はそんな事を思ったことがありません。決して自分が一般の方々より才能があり、好きな仕事を自由にしているのか?というと、全くの逆で日々悪戦苦闘の連続です。いつも自分の未熟さに反省をする毎日です。
中国の儒家の始祖、孔子が言っています。
「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従へども、矩を踰えず。」と。
「私は十五歳のとき学問に志を立てた。三十歳になって、その基礎ができて自立できるようになった。四十歳になると、心に迷うことがなくなった。五十歳になって、天が自分に与えた使命が自覚できた。六十歳になると、人の言うことがなんでもすなおに理解できるようになった。七十歳になると、自分のしたいと思うことをそのままやっても、人の道を踏みはずすことがなくなった」と。
そう考えると自分はまだまだですね。おっと!話がそれてきましたね(汗)
話を初めの「吾、唯足るを知る」に戻しますが、生まれながらに持ったもので、すべては事が足りる。という事です。人は成長して多くを学ぶと言われます。がしかし、多くを失う事もあります。それが「心」の部分です。武術ではよく心と体は一体だ!と言われます。精神と肉体といってもいいですが。で体を鍛える事により心も鍛えることができると考えます。反対に心を鍛えると体も丈夫になるとも言われます。人の体は不思議がいっぱいです。先にものべた孔子の言葉のような境涯なれるように日々努力の連続です。
公開日/2015年12月22日