No.1 Days of Wine and Roses


脇道書道場 〜わたしの一筆〜編集者/柏子見

お酒を飲んだ時に「あまり変わらないですね」と言われる事がある。
そうすると大抵、
「いやいや酔ってますよ、今、3桁の掛け算とかできないし…」
とか、
「いやいや、薔薇とか醤油とか書けないし…」
とか返したりする。

このボケに対してちゃんと笑ってくれればいいけれど、
真剣に「そうなんだ…」という顔をされると少し心が折れるので、
これを読んだ方は無理にでも笑ってやってください…(笑)

という事で私の脇道書道は、「薔薇と醤油」。



生まれて初めて書いてみた。
しかし改めて難しい漢字の代名詞が、なんで「薔薇と醤油」なんだろう…?

海外では今回のタイトル(Days of Wine and Roses:酒とバラの日々)のように、
お酒と薔薇の親和性が高く華やかな感じがするから、その影響だろうか?
日本だと酒といえば「花見→桜」だが期間が短すぎるし、
「菊と酒の日々」ではなんかお通夜のようで湿っぽい…
醤油は多分、飲み屋の机の上に置いてあるからだろう。

まあそんな事はどうでも良いが、とにかく酔った時に思い浮かぶ難しい漢字がこの2つなのだ。

だが、誰がこんな画数の多い漢字を考えたのだろう?
後世の子どもたちが困る事は考えなかったのか?
墨の消費量も多くエコででサスティナブルでない!

想像だが、書道の上手い人が自慢するために作ったとしか考えられない。
筆しか無かった時代、いかに細い線で複雑な漢字を美しく小さく書けるかを競ったに違いないと思うのだ。

そして上手く書けない人が悩みに悩んで「憂鬱」という漢字を考えたのだろう(笑)


2019年9月23日
柏子見友宏

公開日/2019年09月23日



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