Dギャラリーアーカイブ01
D-GALLERYアーカイブ編集者/牧村/森
●第1回/人気3DCG作家、野林さん登場!
牧村/
はじめまして。今回お話を伺う事になりました牧村と申します。宜しくお願いします。
野林/
こちらこそ。どうぞよろしくお願いします。
牧村/
さて、早速ですが、「Dギャラリーシリーズ」参加の経緯からお伺いしたいのですが。
野林/
私の地元が高山で、そこにあった「キャディッシュ」さんというMacを販売しているお店で「Dギャラリー」作品募集のチラシをもらった事がキッカケですね。
牧村/
それは?イマージュが出していたチラシですか?
野林/
ええ、たぶんそうだと思います。その当時、私はイラストレーターとして地元で仕事をしていました。当然アナログでね(笑)で、趣味として3Dのソフトを使って戦車などを描いていました。まあ遊びとしてですが(笑)ちょうど「ストラタビジョン3D」という廉価版の3DCGが出始めの頃で、アプリ習得しながら作品を作ってみようと考えていました。
牧村/
野林さんにとって3Dを作るよいキッカケだったのですね。
野林/
はい、趣味では作りますが、仕事として作ることはなかったので、ちょうどよい機会でしたね。で、募集に応募してその後、オフサイドに勤めている旧友のK氏からも別途誘いを受けました。で、その時、はじめてK氏の会社の企画だと知りました。
牧村/
なるほど、そのような経緯で参加されたのですね。「Dギャラリー1」が業界内で話題になり思いのほかレンタルの数が伸びます。この事について当時の思いをお聞かせ下さい。
野林/
そんなに売れるとは思ってなかったので、正直ビックリしました。3DCGを仕事で使うのは初めてでしたので、売れるかどうかまで考えていませんでした。あくまで趣味の延長線で制作していましたので・・・。
牧村/
色々な作家さんが参加されている中でも、野林さんの作品が非常によく売れたとお聞きしましたが、なぜ売れたのだと思われますか?
野林/
「Dギャラリー1」は自分でラフを描いて、それをイマージュの方にアドバイスを受けて作りました。自分で作ると初めにもお話ししたと思いますが趣味の延長線での制作で、自分が作りたいものをつくる、という感じです。それだと商業的に不十分なところがあったりします。そんなところを修正して頂きました。例えば私はメカものが好きで、都心の街のイメージにロボットや飛行船などを盛り込んで作りました。それに、風船や紙吹雪を入れてにぎやかにした方がよいとアドバイスを受けました。実際仕上がりを見るとやはり風船や紙吹雪があった方が見た目が華やかになって良い感じになりました。そんな感じで修正して作品を仕上げていったことがよかったのでしょうか?あと、よく売れたものがロボットをはじめとしたメカものや都市で、こういったものは他の作家さんがあまりやっていなかった所でしょうか。それと細部やディテールにはこだわってますが、全体を見たときアクが強くなるのは避け、万人受けする絵作りを心がけましたね(笑)
牧村/
いやいや、そうですか。私なんか絵が描けないのでこういうメカとかロボットとか描ける方を尊敬します。さて話は変わりますが「Dギャラリーシリーズ」で、野林さんの作品は具体的にどのような販促物に使用されたのか?教えて頂けますか?
野林/
はい、パチンコ店・自動車メーカー・不動産関連・保険業など多種多様でした。ショッピングモールのセールイベントで使われたり、雑誌の挿絵や書籍の表紙として使われた事も。この「Dギャラリーシリーズ」の仕事をさせて頂く以前は自分の作ったイラストをそれほど世間で目にする機会がなかったのですが、参加をしてからは様々な所で目にするようになり、何か自分の世界が広がったように思いました。普通では依頼が来ないような企業のポスターや冊子に使われることもあり、ほんとうに嬉しかったですね(笑)
牧村/
そうですか、趣味でやっていた3DCGが実際の仕事として成立する。そしてそれが自分でも予想を超える結果が出た。まさに「Dギャラリードリーム?」でしょうか(笑)いやいや、すごいですね~。おっとお時間がきたようで、今回はこの辺で、また次回続きをお聞きしたいと思います。
公開日/2015年12月23日