No.1 KGI KDIで KPI


脇道ちょっとGPT川柳編集者/

子供の頃、学業が振るわなかった自分を憂いて、親がこんな会話していたのを覚えている。

「友宏はちっとも勉強しないから将来が心配だわ」
「でもプラモデル作るのが好きだから模型屋さんに勤めさせればいいんじゃないか?」
「そういえば〇〇町に模型の問屋さんがあったわね」
「ああ!それは良いかも…」

大人なった今、思い出すと無茶苦茶な会話だが、その当時、世間知らずだった柏子見少年は、
大人になったら模型屋に丁稚奉公として売られるのだと思い、震えていた。

まあ親が心配する通り、物覚えの悪さ、学習能力の低さ、自分の興味のある事は良いが、そうでないとさっぱり駄目という、極端な人生を歩み、
その結果、デザイナーという仕事に就くのだが、これまで何とかやってこられたのは、比較的この世界が寛容で曖昧だったからだと思う。

「データドリブン」という言葉ある。
「データ志向」「データ重視」という意味で、数値データに基づいて色々な判断をすることだが、
寛容と曖昧さの中で苦手な数字を避けながら、いわば「野生の勘ドリブン」で生き延びて来た柏子見には、恐れていた情勢変化だ。

その様な状況の中で、柏子見の魂の叫びがこの一句。

KGI KDIで KPI

KGI、KDI、KPIは、マーケティングでよく使われる用語。
意味が分からない人はネットで検索してください。

データドリブンなWebマーケティングでは、この手のアルファベット3文字略語が一杯出てくる。
下手するとこれだけでオリエンやプレゼンが成立することもある(笑)
分からないと、ほぼ言葉の通じない海外でひとりぼっち、授業について行けない子供状態だ。

そんな悲哀を川柳に込めてみた。

昔から3文字略語はあったのだが、ここ数年の増え方は尋常じゃない気がする。
元来の学習能力の低さに、加齢よる記憶力の低下が相まって、この試練は重くのしかかる…
とは言っても、これから3文字略語は避けては通れない。
般若心経を唱えるように、毎朝、Macを仏前に見立て「シーブイアール、シーピーシー、アールアイオー、シーピーアール…」とつぶやく日々を送るのだ。

2023年6月21日
柏子見 友宏

公開日/2023年06月21日



関連記事