No.21 お弁当箱を 開ける瞬間だけは 我が家
脇道ちょっとGPT川柳編集者/
私は毎日妻に作ってもらったお弁当を昼休みに食べます。
いつもの卵焼き、昨晩の煮物、実家からもらったレンコン、子供が嫌いな明太子ふりかけ。
高価なものは特に入っていないけど。
お弁当の無い日はランチに行く。
彩りは良いし、ごはんもほかほか、量も品数も多く確かに美味しい。
だけど、なんだか味気ない。
味付けの問題ではない。
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仕事がどんなに忙しくても、お弁当のフタを開ける瞬間は家のことがふと気になる。
気になるというか、勝手に想い出す感じ。
お弁当はそんな魔力を秘めている。
子供たち、今日は午前授業だよな。
そういえば、毎朝食べる食パンがなくなりそうだったな。
左利きなのに、習字で入賞って。
実家に米もらいに行かなきゃ。
漢字ノートってセリア以外どこで買えんの?
自転車のサドル上げてやらなきゃ。
運動会、雨だな。
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シナプスを繋げるチカラ。
ランチには代役が効かない、お弁当の魔力。
なんか「AIと人」に似ている気がする。
AIを否定しているわけではありませんが、
ただ、考えることをやめてしまっては、AIとの協議はできないなと。
AIは精度の良いただの道具、ただの道具、ただの道具。道具。道具。…。
いつの間にか食われてませんか?
最後の1人になってでも、
私はお弁当の魔力みたいなものづくりを目指したい。
2023年11月15日
髙橋 真一
公開日/2023年11月15日