はじめに
脇道未来予想図編集者/
「三体」という中国人作家のベストセラーSF小説がある。
作品自体は新しいものではないけれど、最近Netflixで映像化されたり、文庫化され店頭でも目にする機会が増えた気がする。
内容的には凄く面白いのだが、3部作だし、かなりマニアックなので、全ての人にオススメはしないが、ガッツのある日人は是非読んでもらいたい名作だと思う。
ストーリーは、三体と呼ばれる星系から、地球を侵略するためやって来る異星人たちとの戦いを描いているのだが、その設定や対応が、今までにない斬新さで物凄く面白いし、著者は著名な科学者なの?というくらい物理、天文、量子力学への造詣が恐ろしく深い。
その話の中で、三体人たちが、地球侵略について話し合う場面がある。
地球人よりはるかに科学技術の発達した三体文明なので、何も恐れる必要は無いという意見に対して、ある三体人科学者が言った、
「確かに今の地球人の科学レベルは低い。しかし地球人の歴史を見ると、ここ200年くらいの発達のカーブが異常に大きい。
4光年離れた我々が地球に到着する450年後には、三体と同等の科学レベルを持っている可能性がある…」
それを受けて三体人は、思いもよらない驚くような方法で地球の科学技術の発達を止めるのだが、その具体的な内容は、ぜひ著作を読んで欲しい。
前ふりが長くなったが、今回の脇道シリーズのテーマは「未来予想」
来年50年目を迎えるオフサイド。
じゃ、次の50年(100年)を迎えるまでに、世の中はどう変わっているのだろう?
って事を予想してみようって話です。
三体の話で触れたように、近代の技術発展のスピードは凄まじい。
人類の歴史で文明が誕生してから仮に8,000年として、電気や蒸気機関が出てくるのが僅か2〜300年前。
8,000年を24時間に置き換えたら、まだ30分〜50分くらい前の話…
飛行機誕生からたった50年足らずで宇宙ロケットが…
コンピュータらしきものができてからまだ100年なのに、20年前には、もう手のひらに乗るスマホが…
50年あれば、思いもよらないモノやコトが起きるに違いない。
それをオフサイドスタッフの柔軟な頭で予想してみたい。
テーマは自由なので、そこに現れるスタッフの個性もお楽しみ頂きたい。
2024年6月12日
柏子見友宏
公開日/2024年06月12日