No.20 サルの惑星
脇道未来予想図編集者/
初代の「猿の惑星」を幼少期に観て衝撃を受けた。数人の宇宙飛行士が地球に帰還途中で、ある惑星に不時着した。そこで目撃したものは、サルが人間狩りをする光景。人間はサルの奴隷として扱われていた。そのラストが子ども心に言葉を失うほどショックを受けたことを覚えている。(以下はネタバレ)サルとの戦いに勝利した人間が海岸線を馬に乗って進んでいる。そして、その先に見えたのが、海岸線の砂山から突き出たトーチ。自由の女神像の右手だった。そう、この惑星は何百年後の地球だったのだ。
AI開発の何十年も前からサルの知能に関する研究が行われ、人間に匹敵する頭脳であることも分かっている。直接的に言語で意思疎通ができなくても、キーボードでメールのやり取りすることが出来るようになるかもしれない。50年後に猿とのコミュニケーションが可能かどうかは不明だが、50年前の社会を振り返ると想像もしなかった進化を遂げていることを考えると、まんざら不可能とも言い切れない。
2025年1月8日
高橋 豊
公開日/2025年01月08日